ELDAR MANSUROV - Nocturne (video inspired by god of star)


( As long as boundary exist, human being cannot be close to parent god of star)

This article is that development of human mind is limited by thinking which has boundary.
Boundary is various.
As long as boundary exist, human being cannot be close to parent god of star.

この論文は,人間の心の発達は境界ある思考に制約されている,です。
境界は様々です。
境界が存在する限り,人間は親の星の神に近づくことができません。




サーカーのセンチメント論(SENTIMENT=克服すべき偏愛意識)

(1) センチメントとは

(イ) サーカーによれば、
ドグマやイズムは狭隘なセンチメントを
通じて表現されます。
センチメントとは
自分の属する集団に対する偏愛感情または偏愛意識です。

注)セントメント
Sentimentを「意識」と訳すならば、
consciousnessの訳としての
意識と混同が生じる可能性があります。
「感情」と訳すならば、情動を含むことになります。
そこでセンチメントのままにしました。
地域センチメントと社会センチメントは、
二つあわせて、社会科学で言うエスノセントリズム(自集団中心主義)
と呼ばるものに対応します。
人類社会を、内集団と外集団に分けて認識し、
自分の所属する集団に対する
「身内びいき」感情が成立したものがエスノセントリズムです。
サーカーが、センチメントとして
論じているものはこの「身内びいき」の気持ちです。

センチメントとしてサーカーは三つのカテゴリーをあげています。
地域センチメントgeo-sentiment、
社会センチメントsocio-sentiment、
一般ヒューマン・センチメントgeneral human-sentimentです。

  (2) 地域センチメントgeo-sentiment

 ネオ・ヒューマニズムの観点では、
すべての土地は、無限の最高意識のあらわれであり、
あらゆる地域が大切な場所です。
しかし、人は自然に生まれ育った土地や地域に対する愛着を身につけます。
それが自分の地域を他の地域よりも特別な地域ととらえたり、
他の地域を軽視したりする感情としてあらわれる場合が、
地域センチメントです。

  地域センチメントに
経済的ドグマ、政治的ドグマ、宗教的ドグマを
吹き込めば、それぞれ
地域経済センチメント
地域政治センチメント、
地域宗教センチメントなどが生じます。

①地域経済センチメントgeo-economic-sentiment
 それは、他の地域を自分の地域の工業発展のための原料の供
給地、商品市場としての衛星地域として搾取します。

②地域政治センチメントgeo-political sentiment
他地域に優越意識をもつ政治意識が
地域政治センチメントになります。
他地域の政治支配に進みます。

③地域宗教センチメントgeo-religeous sentiment
ほとんどの宗教は聖なる土地をもうけます。
そのため聖地をめぐる流血の争いが生じたりします。
女性が入山することを禁じる「聖なる」山もあります。
この場合は、地域宗教センチメントに
性別にもとづく社会センチメントが加わっています。

(3)社会センチメント socio-sentiment
自分が所属する社会
への帰属意識にもとづくものが社会センチメントです。
社会センチメントの基盤となる社会集団は、家族、団体、宗 教、階層、性、文化、言語、人種、民族、国家など大小様々です。
ネオ・ヒューマニズムの観点では、
全人類は根源において一つであり、
人類社会のこのような表現の多様性に優劣を見ません。
ところが、社会センチメントは、
表面的なレベルの多様性にもとづいて非合理的な優劣の感情を発生させ、
人類の間に対立と紛争を引き起こします。
またある社会集団による他の社会集団に対する心理的搾取を引き起こします。

(3) 社会センチメントは心理的病

 サーカーは社会センチメントについて次のように述べています。
「より大きな集団に属する人は
常により小さな集団を軽蔑し、非難します。
自分自身の家族だけとかかわりをもち、
単に会社勤めをし、家ではぶらぶらし、
新聞を読むだけの人がいます。
カーストにもとづくコミュニティの人々は、
そのような人を『家族だけにしかかかわっていない』と批判します。
(略)
それはナショナリズムの基礎を弱めてしまう。
彼らは国家の敵だ。彼らは宗派主義などの狭い考え
を広げることで社会に害を与えている』と言い、
ナショナリズム宣伝します」(Ism and Human Progress)

ここでサーカーが述べているような家族集団にもとづく社会感情は、
一般にはマイ・ホーム主義と言われています。
私たちの社会でも
国家や民族への社会センチメントをもっているナショナリストは、
マイ・ホーム主義を狭い自分のことだけ考える利己的な心だと批判します。
しかし、サーカーは、自分が帰属を意識している
社会集団の大小にかかわりなく、
社会センチメントはすべて同じ心の病であると考えます。

それでは、なぜ、自分の家族を偏愛する意識と
自分の国家を偏愛する意識が同じ病なのでしょうか。
「以上に述べた全員が同じ病にかかっていることを忘れています。
唯一の違いは、その人の病の範囲が他の人の範囲よりも
やや大きいかというところにあります。
実際には、彼らは同じ病にかっていることに
気づいているのかもしれません。
しかし、利己的な利益に動機づけられているために、
なおもこの種の考えを広めています。
自分をなんらかの特定の範囲の中に制限する人々は、
その範囲の大きさにかかわりなく、
すべてが社会センチメントの領域の中に入ります」
(Exploitation and Pseudo-Culture)
このようにサーカーは、社会集団の大小にかかわりなく
それらの社会センチメントのすべてが、
心に枠を設定して内と外を作り出している点で
共通の病だと考えています。
違いは心の半径の大小であり、
心に枠を設定している点では共通なのです。

日本では社会の道徳が低下したのは、
その利己的な心のためだとして
教育基本法から
「普遍的にして個性豊か」という文言を削除し
教育の目標として「我が国と郷土を愛する」が
挿入されました。
ほとんどの人がこの地域センチメント(地域偏愛意識)を
もっているために、それを利用して
「普遍的」というあらゆるものを尊重する
ネオ・ヒューマニズムの精神から
教育基本法の精神を大きく後退させ、
ナショナリズムのドグマに汚しました。

H.P. of socialist earth government (社会主義地球政府のH.P.)

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